看護師を目指す就活マニュアル(看護学生)

~今のうちから準備しておこう~

理想の看護師になるためには、知識や技術はもちろん、将来のライフプランも立てて行かなくてはいけません。
ここでは、看護師になるための方法や、具体的な就職活動の方法、スケジューリングなど、知っておいて得するポイントをご紹介していきます。

看護師になるには?

看護師になる為には、大学または3年制の短大や専門学校、もしくは5年一貫の看護師専門の養成学校を卒業し、看護師国家試験に合格する必要があります。

看護師になるためのプロセス図

看護師国家試験の受験資格を得るためには、文部科学大臣指定の学校もしくは厚生労働大臣指定の看護師養成所を卒業することが必要不可欠です。
看護師の学校も様々な違いがありますので、ご紹介します。

  看護大学 専門学校 看護師養成学校 看護短期大学
学習期間 4年 3年 5年 3年
学費 250~600万円 100万円未満 100万円未満 100万円未満
受験資格 高卒 高卒 中卒 高卒
詳細 全体の25%程度を占めています。世の中の高齢化や医療が高度になっているという事もあり、大学でより専門的な知識を持った看護師を育成していくことが目的です。「大学院に進学して、専門看護師を目指したい」と考えている方はより専門的な勉強が出来る環境が整っていますので看護大学への進学が望まれます。 専門学校は全体の60%を占めています。看護師になる為の勉強に特化しており実技や実習など3年間で密度の濃いカリキュラムが組まれています。大学(4年制)よりも1年早いので早く看護師として現場に出たいという人にはおすすめです。 中学校の時点で看護師を志し、看護師以外は考えられないという方に。20歳から看護師として働くことができ、日本では最も看護師としての近道になります。5年一貫看護師養成学校を卒業した方は、病院以外でも施設やクリニックなどでも貴重な戦力になります。 学校数は少なく数%。大学と専門学校のいいとこどりですが現状は大学への移行が進んでおり、短期大学は減少傾向にあります。大学への編入が可能な為、進学を視野に入れている方にはいいと思います。看護大学よりも1年早く3年間で社会に出ること可能。保健師や助産師になるには進学する必要があります。

看護師に求められる人物像とは

病院側が求めている看護師像とはどのような看護師なのでしょうか。ここでは、看護師として求められる素質や資質についてご紹介致します。

① 明るく、人と接することが好きな人

明るく、人と接する看護師画像

看護師さんが無愛想だと、病院の雰囲気が重々しくなってしまいます。過剰な愛想笑いは不要ですが、患者さんを始め、医師や他スタッフと笑顔で穏やかに接することに越したことはありません。院内すべての人を居心地よく過ごせる空間作りも出来たら、誰からも重宝される看護師になれるはずです。また、コミュニケーション能力も必要で、医師をはじめ、同僚の看護師や専門のスタッフの方達と連携していく為には、「理解する力」「伝える力」がとても重要です。不足があると、最悪の場合には医療ミスの引き金になる可能性もあります。お互いを理解しながら「患者さんの為に!」という1つの目標に向かい切磋琢磨する。これがチームの理想の形です。

② 体力、精神面が強い人

体力、精神面が強い看護師画像

医療現場では、看護師には体力面、精神面がタフであることが要求されます。夜勤や成人男性の介助など現場では一定の体力がないと厳しい状況もあります。
または、医師からの細かい指示への対応など緊張の連続で、ストレスが溜まる仕事でもあります。さらに責任感の強さも重要なので、常に神経を尖らせておかなければいけません。
あまり感情的になってしまうと他業務に支障をきたす場合もありますので、「いま、看護師としてどうあるべきか」をしっかりと考え、時にはご自身を客観的に見ることも必要です。

③ 「学び続ける」向上心がある人

「学び続ける」向上心がある看護師画像

医学、看護学は常に新たな発見や技術革新が行われていますので、日々の自己研鑽が不可欠です。
勉強会などに積極的に参加し、最先端の医療や研究に触れる機会を自発的に作ることにより、看護師としての知識や技術の差は広がっていきます。
医療技術は年々高度化し複雑化しています。
常に自ら勉強する時間を惜しまず、向上心に燃え、学ぶ姿勢を持ち続けることが重要です。

④ 想像力、観察力がある人

想像力、観察力がある看護師画像

目の前の患者さんが、どのような苦しみや不安があるのかを理解し、そしてどのように寄り添えられるかを考えることで、思いやりの心を持つことで寄り添った看護が必要です。
また、患者さんの様子を見て、咄嗟に何が必要かすぐ判断できる力は、看護師さんにとってとても大切です。
ちょっとした変化にも目を配りつつ、患者さんはもちろん周囲の人の様子をしっかり見ながら仕事をするよう、心掛けましょう。観察力は生まれつきのものではありませんので、経験を生かして伸ばしていくと良いでしょう。

看護師の就職活動はいつから?

各番号のスケジュールをクリックすると詳しい説明をご覧いただけます。

  • ①自己分析・目標設定
  • ②資料請求・情報収集
  • ③病院説明会・見学会・インターンシップ
  • ④志望病院の設定
  • ⑤志望書類の作成・提出
  • ⑥就職試験・面接
  • ⑦内定

教えて!Q&A

看護学生が気になるQ&A

インターンシップには行った方が良いですか?
はい。実際の病院をじっくり見るチャンスが多いため、気になる病院があったら応募しましょう。2~3カ所行く方が多いです。人気の病院はすぐ定員が埋まってしまいます。
看護観とは何ですか?
「看護師として患者様にどのような看護を行うか」についての考えのことです。看護師個人によって異なり、またその時の立場や状況によって変化するものでもあります。学校の課題でも看護観のレポートの提出を求められる場合があります。看護への熱い思いはあるけれど、上手にレポート様に表現する事ができない…という際は下記に実際の看護師の方の看護観を掲載してますので、書き方のヒントとしてご参考くださいませ。
求人の情報収集は何を見たら良いか分かりません…
ご自身が思い描いている看護師像によって情報収集は変わってくるのではないでしょうか。まず自己分析、目標設定をした上で、ご自身のキャリアプランに沿って、譲れるもの、譲れないものを明確にしましょう。その後、各病院の取り組みや仕事内容などを照らし合わせます。その結果、ご自身の中でご希望に沿った優先順位が出てくるはずです。これを基に情報収集してみてはいかがでしょうか。進めていく上でご不明な点が出てきましたら、当社にお問い合わせもできますので、お気軽にご相談ください!
面接のマナーを教えてください!
採用試験には必ず面接があります。面接だけで採用を決める病院があるぐらい重要です。
事前にシュミレーションし、しっかりと準備しておくことが、就活成功のカギとなります。
当社ホームページに「面接の心得」の特集記事を掲載しておりますので、参考にされてみてください。
何病院ぐらい就活していますか?
人それぞれだと思いますが、平均的に資料請求や見学会、インターンシップなどのアクションを起こした病院数は、5件から15件ぐらいの範囲ではないでしょうか。
選択肢の幅を広げられるよう、出来る限りの情報を集めた方が良いです。
特に多い人は30件以上就活している情報をたくさん集める方もいらっしゃいます。

~まとめ~

看護学生の就活は、ご自身の理想の看護師像になるための目標設定やキャリアプランを明確にし、
病院に関する情報収集から始めることをオススメしております。
病院選びはとても大切です。実際に勤務されている方や病院の雰囲気を直接肌で感じる為にも
インターンシップや説明会、見学会には積極的に参加されてみてください。
実際の職場を肌で感じてみることにより、ご自身に適した職場かどうか判断がつきます。
時間と気持ちに余裕をもって就活を進めていくことが大切です!